上級ランナーは気をつけて!「なんちゃってフォアフット」との違い

こんにちは!

日々楽しく走っている星野です。

今月は「フォアフット走法」について

解説させていただきましたが、いかがでしたか?

世界や日本もふまえ、

新記録を打ち立てるような超一流のランナーは、

必ずこの走り方をしています。

先日の「全日本大学駅伝」においても、

かかと着地をする学生ランナーはほぼいなくなり、

区間新記録などが毎年更新されています。

めざましい進歩かと思います。

ですが超一流しかできないわけではなく、

私たち市民ランナーも必ずできるものですし、

「フォアフット走法」こそ、ヒト本来の走り方ですから、

ぜひチャレンジしていただきたい代物です。

ただ、どんなランニングフォームでもそうなんですが、

すぐに習得できるものではありません。

私自身フォアフット走法を知って、

取り組み始めてからここまで3年かかっています。

なのですぐにできないからといって諦めないでください。

確かにランニングフォームを変えるというのは簡単ではありませんが、

必ずできることですからね。

ランニングスキルの引き出しを増やすという意味でも良いことかと思います。

一方で「なんちゃってフォアフット」が増えていることも事実で、

実は僕もほんの3ヶ月前までは”なんちゃって”でした。

これは実業団や学生ランナーにも多く、

一見かっこよく躍動的な走りにみえたり、

こちらのがつま先で着地してる感がありますから

間違えてしまうのかなと思います。

今回はその違いをお伝えできればと思います。

一番やってはいけないのが(黒矢印)

つま先で着地を迎えにいってしまうこと

です。

これをしてしまうと、

・カラダの上下動が大きくなる

・足首やふくらはぎに余計な負荷がかかる

これにともない(赤矢印)

・腰が反る

・腰高になる

・膝や股関節が伸びる

という動きになりやすくなります。

僕がこの”なんちゃって”に気づけたのは、

・ピッチがどうしても180spmを越えない

・ふくらはぎが痛くなる(翌日にやや疲労を残す)

というどうしても解消しきれなかった2つの問題点を考えた結果、

そもそも着地からおかしかったんだと気づけたことです。

フォアフット=つま先着地させる

という感覚が強くこうなってしまっていました。

つま先から着地するわけなんですが、

足先の動きだけでどうこうするわけではないんですよねフォアフットって。

ラクに速く走ろうとした結果、つま先で着地している。

ということなんです。

結局は「体幹」であったり「脚の軌道」であったり、

身体のより中心のコントロールが大事なんですよね。

ナイキヴェイパーシリーズの登場により、

フォアフット走法のランナーは増えてきましたが、

同時に”なんちゃって”も増えています。

その見分けがつけられるように、

またその違いの参考になればと思います。

星野

追伸

”なんちゃってフォアフット”していた要因として、

大迫傑選手の影響が少なからずあるのかなと思っています。

日本人ランナーとしては、

フォアフット走法のパイオニア的存在なんですが、

キプチョゲ選手のフォームと比べると、

やはり”なんちゃって”気味なのかなと・・・

大迫選手でさえまだまだランニングエコノミーを向上させられるということですね。