こんにちは!
日々走るのを楽しんでいる星野です。
前田穂南選手、日本記録更新おめでとうございます!!
素晴らしい走りにとても感動しました。
19年ぶりの記録更新!
ようやく日本女子マラソンも時計の針が動き始めましたね。
最初にニュースで日本記録更新を目にしたとき、
前田選手が達成したとはとても信じられませんでした。
なぜなら、
彼女の走り方では記録を更新できることはないと思っていたからです。
東京オリンピック代表で走ったときもそうですし、
レース中に紹介されていた5年前の大阪国際女子での走りもそうです。
上体は常に真っ直ぐに立ち、
踵から着地するヒールストライク走法でした。
この走りでは世界のランナーと戦うことはおろか、
記録を更新することなんてできない。
ですが今回の走りは全く違うものでした。
もちろんここまでの練習や準備が上手くいったこともあるのでしょうが、
もっとラクに速く走るためのスキルが向上していることに驚きました。
終盤になればなるほど、
上体は前傾し、着地する足はフラットに。
それにより、
これまで十分に使えていなかったカーボンシューズの反発をしっかりと活用していました。
膝下の動きが前へ流れることなく、
素早く体の真下に着地され、
地面反力を受け、力強く離地しています。
これまで見たことのない彼女のダイナミックな走りは、
カーボンシューズの反発を利用するため、
腕振りなどの連動を含め、力強く離地する技術がありました。
おそらく今回のレースが一番カーボンシューズに乗れた感覚があるのではないかと思います。
今回の走りはぜひ日本の女子選手には参考としてほしい走りです。
地面反力の活用なくして、
世界のランナーと戦うことはできません。
ただ厚底シューズを履くだけでは速く強くは走れないのです。
心肺機能や有酸素能力が高いだけでは、世界では勝てない。
日本の女子マラソン選手たちは「走る技術」をしっかりと学んでほしい。
そして前田選手のように実践してほしい。
これまで無意識に使ってきた走ることに対する体の動きは、
すぐに修正できるものではありません。
特にこうしたトップランナーの方々は、
何十年も同じフォームで走っていますから、
ランニングフォームを変えるということは本当に骨が折れることだと思います。
ですが、今回の前田選手のように、
正しいランニングスキルの習得こそが
自己ベストを更新する上での最も近道となります。
やはりランニングフォームの改善は、
長い距離をラクに速く走るために最重要であることを私も再確認しました。
前田選手の新しいチャレンジに敬意を表します!!
星野